top of page

活 動 履 歴 2016年

 

<第73回月例定例会(参加無料)>

日 時:2016年12月17日(土)15時~17時まで
会 場:明治大学駿河台校舎リバティタワー(1075教室)

講 師:小森英明氏 (こもりひであき;武蔵野大学研究員、三重県出身)

テーマ:伊勢の文化とことわざ

概 要:伊勢は、三都(江戸・京・大坂)から伊勢参宮へ多くの参詣客を誘う一方で、狭いながらも独自の文化圏を育んできました。

今回は、伊勢が持つ魅力そのものに焦点を当て、それを‘ことわざ’と共に味わってみたいと思います。

扱う領域としては、<伊勢音頭><伊勢の落語><伊勢の民話>等に見られる‘ことわざ’や‘準ことわざ’が対象となります。

今次大会のシンポジウム“旅とことわざ”の続編と位置付けていただければ幸甚です。

<第72回月例定例会(参加無料)>

日 時:2016年10月29日(土)15時~17時まで
会 場:明治大学駿河台校舎リバティタワー(1075教室)
講 師:森洋子氏(もりようこ;本学会員、ベルギー王立考古学アカデミー会員)

テーマ:ピーテル・ブリューゲルの《ネーデルラントの諺》と江戸時代の諺画の比較研究

概 要:ピーテル・ブリューゲルが活躍した16世紀のヨーロッパは諺文化の黄金時代であった。とりわけエラスムスの『格言集』(1500年)は同時代のヨーロッパの人文主義者に大きな影響を与え、各国で盛んに諺集の編纂や出版が行われた。その潮流は造形芸術の世界をも啓発し、諺をテーマとする作品が一世を風靡した。その頂点に立つのがブリューゲルの《ネーデルラントの諺》{1559年}で、百近い諺の描写がある。

 他方、日本では江戸時代に諺画の黄金時代が到来し、諺を表現した浮世絵版画、掛軸、カルタ、絵本、工芸品などが愛好された。驚くことは、いくつかの日本の諺がネーデルラントの諺と意味だけでなく、諺そのものも類似している点である。だが両文化圏での諺画の受容性や役割は異なっているようだ。

<第71回月例定例会(参加無料)>

日 時:2016年9月24日(土)15時~17時まで
会 場:明治大学駿河台校舎リバティタワー(1075教室)
講 師:落合真裕(おちあいまゆ;十文字学園女子大学専任講師、駒澤大学兼任講師)
テーマ:風習喜劇作家の名言・ことわざ的表現

概 要:イギリス演劇の伝統である風習喜劇の作家たちは、ウィットに富んだ対話を介して様々な教訓的名言、またはことわざとなりうる表現を残しています。

ですが、字義どおりに意味をとらえるだけではなく、作家の思想や時代風潮を踏まえたうえで、作中の台詞として考えることで異なる解釈が生まれてきます。

今回はそのようなイギリス風習喜劇における名言、またはことわざ的表現に着目し、そこに表れている作家の真意について探っていきたいと思います。

<第70回月例定例会(参加無料)>

日 時 :2016年7月23日(土)15時~17時まで
会 場 :明治大学駿河台校舎リバティタワー(1151教室)
講 師 :井上誠氏(いのうえまこと;単立鶴川キリスト教会・牧師)

テーマ :キリスト教とことわざ

講 師 :井上誠(いのうえまこと;単立鶴川キリスト教会・牧師)        
概 要 旧約聖書には「箴言」という格言集がある程に、キリスト教とそのルーツであるユダヤ教は諺・格言を重要なものとしているという背景があります。

 今回、生活の中に溶け込んでいると言える程によく耳にする言い回しが、聖書の中にある言葉であることを示しつつ、そのことばが日本語となって私達の手元に届くこととなっていったその過程・軌道の様なものを皆様とともに辿って、見ていきたいと思っています。

<第69回月例定例会(参加無料)>

日 時:2016年6月25日(土)15時~17時まで
会 場:明治大学駿河台校舎リバティタワー(1075教室)
講 師:大丸智史会員(だいまるさとし;洗足学園音楽大学助手)
テーマ:ことわざと音楽 ~ことわざソング~

概 要:昨年度、皆様の前で披露させていただきました「ことわざソング」のその後と、当時はお伝えすることできなかった制作の経緯やコンセプトなどに絡め、音楽とことわざの関わりについて発表させていただきます。

ことわざが持つ言葉の調子を音楽の節と合わせることで、多様なことわざに触れるきっかけを生むことができるのではないかと考え、特に子どもに向けた展開の経過をお知らせしたいと思います。

 

<第68回月例定例会(参加無料)>
日 時:2016年5月21日(土)15時~17時まで
会 場:明治大学駿河台校舎リバティタワー(1075教室)
講 師:川添裕氏(かわぞえゆう;横浜国立大学教授)
テーマ:落語のなかのことわざ
概 要:落語はことわざや格言、警句、名言の宝庫である。
例えばいかにも落語らしい長屋を舞台にした噺なら、「大家といやァ親も同然、店子といやァ子も同様」や「江戸っ子の生まれ損ない金を貯め」などといった、お馴染みのことばが思い浮かぶ。
今回は「子は鎹(かすがい)」ということわざをサゲに入れた、著名な落語『子別れ』を取り上げて、落語がその特質として併せ待つ「乱調とまっとうさ」という様相を具体的に見つめてみたい。

<第67回日本ことわざ文化学会月例研究会「文殊の知恵」>
日 時:2016年4月15日(金)17時~19時まで
会 場:明治大学駿河台校舎リバティタワー(1132教室)
講 師:中村富美会員(なかむらふみ;日本笑い学会三重支部事務局長、看護師)
テーマ:看護とことわざ
概 要:最近、看護学校の入試問題に、ことわざが出題されていることを知った。
30年前にはなかったことである
。これまでの経験上、看護の臨床でことわざを用いると、患者様との気持ちが通じやすことを感じてきた。
これにより、入試に出たことわざが活用できる看護場面を検討し、そこにふさわしいダイアローグを試作したので披露してみたい。
また、長い看護の歴史の中から、ことわざが使用されている場面を掘り起して紹介できれば、とも考えている。
 
<第66回日本ことわざ文化学会月例研究会「文殊の知恵」>
日 時:2016年3月19日(土)15時~17時まで
会 場:明治大学駿河台校舎リバティタワー1075教室
講 師:温潤琮会員(翻訳家、同時通訳、『俚諺の魅力再発見倶楽部(本部:台湾台北)』発起人)
テーマ:俚諺で台湾を紐解く
概 要:柳田國男先生は、ことわざ伝承の大切さを力説している。
ことわざに“教育”という機能を見出す発想は、国によらないものだと思われる。
台湾の小学校では、一年生からことわざ学習に力を入れている。
公用語の北京語以外、方言の台湾閩南(ビンナン)語のことわざも学んでいる。
家族や友人同士も盛んにことわざを使って会話をする。
今回は閩南語(ビンナン)のことわざ90句を解説しながら、台湾の歴史文化をかいつまんで紹介したいと思っている。
 
<第65回日本ことわざ文化学会月例研究会「文殊の知恵」>
日 時:2016年2月27日(土)15時~17時まで
会 場:明治大学駿河台校舎リバティタワー1075教室
講 師:安藤友子会員(ことわざ授業づくり研究会会長)
テーマ:今井絵美子氏の時代小説にみることわざ案内PartⅡ
概 要:「今井絵美子の作品からは、行間からじんわりと滲み出てくるような江戸の情趣や息吹を感ずることができる(作品解説者、小梛治宜日大教授・文芸評論家)。」
それを実現しているのが、作品にたびたび出てくることわざであったり、伝法な江戸言葉であったりするのだと思います。
昨年1月の例会では、今井絵美子の時代小説「さくら舞う」でご案内をしました。
今年は、今井絵美子PartⅡとして「便り屋お葉日月抄シリーズ」の「夢おくり」からご案内させていただきます。
(補助報告)
講 師:時田昌瑞氏(ことわざ・いろはカルタ収集研究)
テーマ:福沢諭吉が使った諺―福沢諭吉選集14巻から―
 
<第64回日本ことわざ文化学会月例研究会「文殊の知恵」>
日 時:2016年1月15日(金)17時~19時まで
会 場:明治大学駿河台校舎リバティタワー1105教室
講 師:小田富英氏
テーマ:柳田社会科「人の一生」と現代小学生の創作コトワザ
概 要:柳田国男が、齢七十歳を越えてもなおかつ、敗戦後の日本の立て直しに力を注いだことは知られています。
しかし、社会科の教科書『日本の社会』を創り、民俗学を実際に役立てようと試みたことは意図的とも言えるくらいに忘れ去られています。
その柳田社会科の魅力的なカリキュラムのなかでも特異とも言える小学校六年生最終単元「人の一生」の現代化の試みと、十二歳の子供たちの創作コトワザを紹介し、亡き庄司和晃先生の学恩に報いたいと考えています。

bottom of page