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設立趣旨

日本ことわざ文化学会趣意書


「日本ことわざ文化学会」は、2009年10月にことわざに関心がある方々の広場として誕生しました。

 ことわざは民衆の知恵、言葉の民芸であることから、本学会はどなたでも気軽にご参加いただけることをモットーにしています。現在の会員は、国内外 の教育・研究者はもとより、公務員、会社員、出版人、市民講座の講師、僧侶、医師、看護師、音楽家、画家、主婦、大学院生、学生などで構成されています。

 ことわざは人間が創造した文化です。人間が言葉によって互いにコミュニケーションをしたときから、誰かによって語られたフレーズが、翼をもった言 葉として、口から口へと伝えられ、ことわざという珠玉の言葉に昇華してきました。ことわざは民族や国境を越え、人の暮らしに寄り添ってきました。言語や表 現方法の違いがあっても、“生きる”という共通の経験から生まれたことわざには、普遍性があります。その意味でことわざはローカルでありながら、グローバ ル(地球規模)の存在だといえるでしょう。

 二十世紀の文化・文明の発展や科学技術の著しい進歩とそのひずみにより、現代の私たちの暮らしは大きなうねりの中にあります。この変動により、時 代にそぐわないことわざは、忘れられてしまう運命にありました。しかし、すべてが変わったわけではありません。人の心の奥にある大切なものは、「伝承こと わざ」として語り継がれてきました。

 その一方で、新たな生命体として、日々誕生することわざもあります。なかでも、無限の脳内宇宙を具現化した「創作ことわざ」は現代人の願望や悩みを語り、時代分析の鋭いツールとなり、さらに社会に必要な新しい創造への道を準備してくれます。

 日本ことわざ文化学会の課題は何よりも、民族の魂であることわざの真髄と魅力を研究・普及することと考えています。そのため、定期的な学会員によ る研究例会、ワークショップ、外部講師を招いた講演会、それらを総合したフォーラムなどを企画し、社会連携をも積極的に進めたいと考えています。


2009年10月 日本ことわざ文化学会設立メンバー

(五十音順)

穴田 義孝

木内 宣男

小森 英明

時田 昌瑞

森 洋子

山口 政信

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